離婚の相談は誰にすべきか、相談する相手の選び方や選ぶ基準について紹介します。

段階によって話すべき相手は変わる

夫婦間のトラブルを一人で解決できない状態になったとき、まず誰に相談すればいいか迷ってしまう人は多いでしょう。弁護士がすぐに思い浮かびますが、まだ離婚の意志が固まっていないのに士業に頼ることに抵抗を感じるのはもっともです。弁護士は、離婚の気持ちが固まったうえで手段を講じるときに依頼するのがベストです。まだ迷っているなら、夫婦間のトラブル解決を手伝ってくれるカウンセラーを選びましょう。カウンセラーは、離婚を前提にアドバイスを行うわけではありませんし、トラブルをなくしてくれるわけでもありません。本人が解決に向けて行動するためにはどうすればいいか、どこから考えていけばいいかを示唆し、最終的に本人が決断し、納得して行動できる状態に導くのが仕事です。

カウンセラーを利用するメリットは

夫婦間のトラブル専門のカウンセラーは、まず悩みをしっかり聞いて、第三者の目線で的確な意見をしてくれます。本人が問題点と改善点に気づき、これから夫婦関係を修復するのか、解消するのか、本人の意思に従ってサポートをしてくれます。中には弁護士資格を持つ人がカウンセリングを行っている場合もありますが、基本的にはカウンセラーは法の専門家ではありません。相談の結果離婚の意思が固まった場合は、あらためて弁護士に依頼して法関係の相談や手続き代行などの相談をするとよいでしょう。カウンセラーは他事務所と連携している場合が多く、必要であれば弁護士や探偵なども紹介してくれるケースもあります。できれば関係修復したい場合や、自分の判断が正しいかどうかわからない場合は、カウンセラーを活用するのがおすすめです。

その他活用できる先を紹介

不倫の証拠が欲しい場合、相談すべき相手は探偵です。探偵は裁判で利用可能な不貞行為の証拠を集められる専門家ですので、確証を得たい場合は活用できます。また、配偶者から暴力を受けている場合は、配偶者暴力相談支援センターを活用できます。自治体にある婦人相談所や福祉事務所などに開設されていますので、男女関係なく相談可能です。そして離婚の意思が固まったら、離婚訴訟に強い弁護士へ相談するのが一番です。正式に依頼すれば、もはや配偶者と顔を合わせずに離婚まで交渉を進めることができますし、財産分与や慰謝料の請求、親権の獲得や養育費の取り決めなどを間違いなく進めることができます。中には離婚の意思を伝えても相手が無視して取り合わないケースがありますが、その場合にも弁護士が介入すれば状況を動かすことができるようになります。話し合いが停滞している場合にも、交渉を進め、離婚を実現できるでしょう。